軽い気持ちで病院に行ったらいきなり3週間入院することになった話

突然ですが私、3月6日から3週間入院いたしておりました。

病名は重い糖尿病で「ケトン体」というものが出てしまったため。

最初僕は重大と考えず診ていただいた先生に失礼な態度をとってしまいました。

申しわけありませんでした。

ケトン体 - Wikipedia

ちょっと難しいですね。

入院してしばらくして配られた治療方針の書かれた用紙には

「糖尿病性ケトアシドーシス」と、ありました。

糖尿病性ケトアシドーシス - Wikipedia

こっちの方がわかりやすいですね。

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この日3月6日、僕は東京にお泊りで遊びに行こうとバッグにお泊りセットを詰め込んで家を出ました。しかしなんとなく体調が気になるということで一応病院に寄って行こうと思いました。備えあれば憂いなし。

実はうちは母糖尿 祖母糖尿 曽祖父糖尿と糖尿エリートの家系。

夏に体調不良があった時もこの病院を受診しておりその時も糖尿ということで薬を処方されていましたが血液検査の採血がいやで憂鬱なので通院していませんでした。

 

3年ほど前にも異常に喉が乾くということで別の医院で糖尿の薬をもらっていましたがその医院が1年ほど前に急に閉院してしまいそれっきりになっていました。

身近に糖尿病である母がいるためにかえって糖尿病を甘くみていました。

 

この日も病院に行き採血と尿検査。しばらくすると担当の先生から「検査の数値が悪いから糖尿専門の先生に診てもらいます」とのこと。

当時の私はなんのこっちゃ。そんなんでわざわざ呼び出すな、と思いました。その後さっき採った血液を再検査するということでまた待合室で待ちました。もう夕方です。

 

またしばらくして夏にも診ていただいた院長先生の診察。糖尿の専門だそうです。僕は早く薬を出してもらって東京に行きたいと思っていました。ホテルももう予約済みです。

先生「ケトン体が出ている。入院か通院して点滴。」とおっしゃいました。びっくりしました。

先生がおっしゃるにはこのままだと「いきなり朝冷たくなってた」などということもあるそうです。

入院は嫌なので通院しようかとも思いましたがこの際しっかり治した方が良いと思い入院を選択しました。このまま入院です。

先生が看護師さんに車椅子を持ってくるように言います。運動禁止だそうです。僕は余計にびっくりしてしまいました。そして「2・3日絶食」と言われました。

この後入院時の諸注意の説明があり心臓・心電図などの検査があり病室へ。この間車椅子で看護師さんに押されて移動でした。重体じゃん俺・・・。

病室について看護師さんに色々説明されて点滴。先ほど先生からインシュリンの点滴をすると説明がありました。

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4日ほどこの状態でした。24時間点滴。入院したことのない方には考えられないでしょうがまあシンドいです。しかし無我夢中だったので耐えられました。また点滴を交換するタイミングで「血糖」の検査がありこれが辛かったです。指先からホチキスみたいな感じでパチンと針を刺して血を出します。まあこれもだんだんに慣れます。

またオシッコをトイレに置いてある甕に貯めるように言われました。ケトン体などのチェックをするようです。これは退院まで続きました。珍しいので甕の写真を撮ろうかと思いましたがあまり綺麗なものではないのでやめました。

あとはしばらく絶食。

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2・3日絶食とのことでしたが入院して2日目の夕食からおかゆが出ました。一週間ほどおかゆでした。この時看護師さんからも配膳の方からも何も説明が無くいきなり食事が出て来て僕は説明の無いことで看護師さんに不信感を持ちました。この不信感は病棟を移るまで続きました。

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4日ほどで夜の点滴は終わり昼間だけとなりました。昼間の点滴は一週間ほど続きました。血糖の検査も朝・昼・晩の食事前になり、血糖値によりインシュリンの注射が行われました。点滴をしていると寝返りもうてなかったし大変でした。

 

点滴をしていると血液が逆流し管の中で血液が固まってしまいそれが血管に入ると詰まって危ないと2度目の逆流の時に言われました。最初は言われませんでした。また深夜に点滴が空になっても朝まで看護師さんが見廻りに来ませんでした。

が、看護師さんもかなり忙しいようで疲労されているようでした。今ではもちろん看護師さんに感謝しています。

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1週間を過ぎた頃ご飯も普通のご飯になり、栄養士さんが病室に来られてご飯の食べ方などの指導がありました。やはり野菜から食べると血糖の急激な上昇を抑えるそうです。またタンパク質を摂るよう言われました。入院中は一日1600キロカロリーに計算されていて3週間で3キロ痩せました。もちろん間食禁止、自分で調味料を足すのも禁止でした。食事も治療の一環ですからね・・・。でも塩分の摂取は特に制限されていませんでしたから味付けは美味しかったです。

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このような病室に3人でいました。しばらくして病室を移動、4人部屋。

2週間ほど過ぎて別の病棟に移動、4人部屋に一人でした。やっぱり一人だと気楽です。

入院中は色々検査もありましたが結果の説明が全くありませんでした。

点滴が無くなってからは全く退屈でした。ツイッター、某動画配信サイト、また友人がダウンロードしてくれた映画などを観ていました。たまにテレビ。ちょうどWBCや相撲がやっていました。

電気製品の使用には許可が要り入院して4、5日で申請、即日許可されました。

3月頭に東京で中古のMacBookを買ったものを持って来ていたので使ってました。

まるで入院するために買ったかのようでした。

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ちょうどお彼岸の時期もあり入院して2週間ほどで初の外出、2日連続でした。

外出して感じたのですがめちゃくちゃ体力落ちていてショックでした。お経の声が出ない・・・。この頃から少しづつ腕立て伏せや腹筋を始めました。全然やってませんでしたからね。これをきっかけに体質を改善したいです。

あんまり暇なのでコンビニ寄ったついでに東スポを買って久しぶりに競馬も復帰してしまいました。全く当たりません(笑)。

また、この頃先生からお話があり当初20日ほどで退院の予定でしたが自分で血糖の測定、インシュリンの注射を覚える必要があるため慣れるまで入院した方が良いということで結局28日退院予定ということで3週間の入院となりました。

朝・昼・晩の血糖検査 朝のインシュリンの注射を自分でやるようになりました。

これは今でもやっています。朝食後の薬もずっと飲んでいます。

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こういうやつですね。テレビでたまにやっていますが小さな子供でもできるようになっています。簡単ですぐに覚えました。最初は看護師さんに見てもらいながらやりました。

入院してから2週間ほどで病棟を移りました。新しい病棟は急性期を過ぎた退院間近の人の病棟ということで若い看護師さんが多かったです。女性の可愛い看護師さんも沢山おられましたが男性の若い看護師さんもおられました。ロン毛のイケメン看護師さんも居ました(笑)。

看護婦さんとなんとか仲良くなりたかったのですが若い看護婦さんと話すようになってからは一週間、担当の方はいるようでしたが色々な看護婦さんが入れ替わりで皆さんマスクをされていてお名前を覚えるまでにはなりませんでした。

それにやっぱりお忙しそうですしね・・・。MacBookに興味のある看護婦さんに色々話しかけていただいたのは良い思い出です。

 

3月28日満を辞して退院しました。退院の時にはナースセンターに行って挨拶をしました。色々話そうとしたのですが感極まったのとこれからの不安で全然喋れませんでした。もちろん前の病棟でも挨拶しました。

 

まとめ

入院中には皆様にもツイッターで構っていただきありがとうございました。

大変励みになりました。入院快適でした。

改めてお礼申し上げます。

退院してからもとにかくご飯を減らすとこということで炭水化物を減らしています。

また、牛乳なども良いそうです。サラダもできるだけ食べています。

昼は普通に食べて良いと言われています。夜は抑えるようにとのこと。

マイラーの皆さんは沢山食べられるのでご注意を!(笑)。

 

 気になる入院費は3週間で5万円以内でした。安くてびっくりしました。

食事・検査なども全て込みです。私、国保ですから3割負担。会社員の方はもっと安いのでしょうか?65歳以下は入院費があまり高くなり過ぎないような手続きもありましてそれも申請してありましたが。

 

今でも、朝・晩のご飯前の血糖測定と朝食前のインシュリン、朝食後の服薬をしております。退院して3週間、生活リズムも乱れて来て胃袋の大きさも戻って来てしまいました。

闘病はこれから。