イスラム教ってどんな宗教!? 坊さんのどうでもいい雑学

皆さんはインドネシアやマレーシアなどイスラム教の国に行かれることも多いと思います。イスラム教というと怖いイメージも多いかと思います。今回はそんなイスラム教を僕なりにご紹介します!

 

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イスラム教といえば「豚肉を食べるのは禁止」「お酒を飲むのは禁止」など色々決まりが多いのは皆さんご存知と思います。

その決まりは「戒律」と言われてイスラム教は様々な「具体的な」戒律があります。

できるだけご紹介しましょう。

 

イスラム教は宗教の手本

イスラム教はやっていいことと悪いことがはっきりしていてそれを守っていれば「イスラム教を信じている」ことになり緑園(天国)行きが約束されるため他の宗教に比べて「分かりやすい」という特徴があります。

イスラム教が分かれば他の宗教も分かりやすいです。

 

『五つの柱 』(アルカーン・アルハムサ)

1 信仰告白(シャハダ)

アッラーの他に神なし。マホメットはその使徒である。」と、絶えず口に出して唱えなければならない。はっきりと信仰を表明しなければならない。

 

2 礼拝(サラート)

皆さんご存知の礼拝。ちなみに仏教では(らいはい)と読みます。

イスラム教徒の一日は礼拝に始まり、礼拝に終わる。

夜明け、正午、午後、日没、夜半の五回。聖地であるメッカの方向に向かい、定められた手順で行う。特に金曜正午の礼拝は重要で、モスクに集まり、指導者に従って礼拝を行わなければならない。

宗派によっては3回の場合もある。

イスラム教には「聖職者」がいない。マホメット以外の指導者を認めないため。代わりに「イスラム法学者」がおり、コーランに書いてないことなどの判断をする。金曜日には指導者から政治的な話がある場合もあるようだ。)

 

3 喜捨(ザカート)

貧しい人への施し。仏教の施しは義務ではないがこちらは義務。

所得の40分の1と具体的に決まっている。集められて政府が分配する。税金の性質もある。ごまかすと全能のアッラーにバレてしまうのでごまかさないらしい。

またザカートの他にサダカという任意の寄付もある。所得の10〜15%。

感謝を強制することもできないしもらう側も卑屈にならない。

 

4 断食(ラマダン)

イスラム歴の第九月の間、信者は断食をしなければならない。「日の出から日没まで」

日が沈めば物を食べても良い。コーランには「その晩には妻と交わるがよい」とまで書いてある。しかし、昼間は飲み物さえ駄目で、熱心な人は唾さえ飲み込まないという。

例外は、病人や子供、妊婦は断食しなくていいことになっている。また、戦士や旅行者も除外対象。

またどうしても空腹に耐えられなかったら自動車に乗って近郊を小旅行すれば断食から逃れられる。この抜け道は決して「グレーゾーン」ではなく完全な合法。白である。

ここで問題なのは外的行動だけであり心の中は関係ない。

 

5 巡礼(ハッジ)

イスラム歴の十二月、ムスリムの巡礼者たちは聖地メッカのカーバ神殿を中心に行われる儀式に参加する。イスラム教徒の成人は、一生に一度は巡礼を行うべきとされている。これは「自発的義務」であって規範ではないので巡礼を行わなくても緑園(天国)には行ける。しかしイスラム教徒はこぞって巡礼し巡礼をしたものは特別な尊敬をされる。また代理の人に巡礼を頼むこともあるという。

 

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 サウジアラビアのメッカに巡礼する。この時、金持ちも王族も、貧乏人も一緒でまた他国人も一緒なのでここでイスラム教徒たちの絆は国籍を越えて深まるという。また肌の色での区別も無い。あまりに人が多いのでテントなどに寝泊まりするという。

 

ハッジ - Wikipedia

 

これがイスラム信者の五大義務。

 

その他、賭け事、血を飲むことは禁止などがあります。

確かユダヤ教も豚を食べるのは禁止していたと思います。

 

緑園(天国)

これらを守っていれば緑園(天国)に行くことができ、緑が豊かで綺麗な川が流れていて様々な美味しい果物があり、いくら飲んでも酔わないお酒を飲める。金銀財宝にあふれている。

また絶世の美女(生娘)がお相手してくれて永遠の命を授かるという。

来世で贅沢できるので今は我慢しろということ。

 

六信

ムスリムたるもの六つのことを信じなければならない。

 

1神(アッラー

2天使(マラク)

3啓典(キターブ)

4預言者(ナビー)

5来世(アーキラット)

6天命(カダル)

 

一番重要なのは当然アッラー

アッラーは全知全能でどこにでもいて天地創造絶対神であると信じないといけない

そして九十九の美徳を持ちアッラーは完全にして欠点がない

 

アッラーフの99の美名 - Wikipedia

 

天使ジブリール(ガブリエル)はマホメットに神の御告げを伝えたと言われる

 

これらを全て信じなければならない。

「讃えあれ、アッラー、万世の主/慈悲ふかく慈愛あまねき御神/裁きの日の主宰者」

コーラン

 食事について

イスラム教やユダヤ教においては食物に対してさまざまな規制が設けられている。これもまた神の命令に基づくものであってそのルールは厳格。

食べてはいけないもの「ハラム Haram」

豚、肉食動物、爬虫類、昆虫、酒類などがある。

 

食べてよいもの(合法であるもの)「ハラル Halal」

牛、羊、ラクダ、ヤギなどの草食動物、さらにはニワトリやカモなどの鳥

ただしこれらの肉もイスラム教で定められた作法に従って処理されたものでなければ、食べてはいけない。

 

明確な規定がなく、ハラル、ハラムのどちらとも、にわかに決めがたい食品があり、

「マッシュブーフ Mushbooh」という。これは「疑わしい」という意味。

このハラル、ハラムにも決められないものについてイスラム法では

「敬虔なるイスラム教徒なら食べない」としている。

 

ここで「やっぱり食べてはいけないのだ」と判断しては大間違い。

正解は「食べても罪にならない」

 

他宗教にも慈悲深いアッラー

コーランに「宗教に強制なし」と謳ってあり、イスラム教では人間を「異教徒である」という理由だけで殺しはしない。また、異教徒に対して、イスラム教への改宗を強制したりもしない。

オスマン帝国ギリシャ正教の総本山のあるコンスタンティノープル(現イスタンブール)を攻め落としたがオスマン帝国ギリシャ正教の存続を許したし、また領内のキリスト教徒の信仰も許した。条件付きだが教会の自治権も認められた。

 

ギリシャ正教 - Wikipedia

 

また、キリスト教に徹底的に迫害されたエジプトに興ったコプト教も残った。

イスラム教からも容認しがたい教義のコプト教であったがイスラム教はこれを容認した。

 

コプト正教会 - Wikipedia

 

 

まとめ

ご覧のようにイスラム教は様々な規範が「具体的に」定められている。

これは日本人の最も苦手なところであり、「内心の信仰」を重視するキリスト教は日本に多少広まったがイスラム教はほとんど広まらない。

日本仏教仏教の「戒律」も独特のものに変えてしまった。

このように「外的行動」を重んじるからキリスト教では「隠れキリシタン」は成立したが「隠れムスリム」は成立しない。

 

また、イスラム教国ではイスラムの戒律ががそのまま社会の規範であり、「国家」の法律である。信者の行動の全ては「イスラム法」によって定めれれている。

 

イスラム教は現在世界中で爆発的に広まっている。これからも増えるだろう。

イスラム教について多少は知っておいて損はないと思う。