仏教の基本について簡単に 坊さんのどうでも良い雑学

一口に仏教と言っても色々広範囲で難しいんですよね。

でも仏教は元々どういう教えだったのかちゃんと残っています。

自分の復習も兼ねて見ていきましょう。

 

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お釈迦様の悟りってなに?

 29歳で出家したお釈迦様は様々な宗教に弟子入りしたり、様々な苦行をしましたが悟れず35歳の時に菩提樹の下で坐禅を組んで休息していた時に明けの明星(金星)を見て悟ったと言われています。

何を悟ったかというと

 

 諸行無常(しょぎょうむじょう)

すべてのものは常に移り変わって変化する

 

 諸法無我(しょほうむが)

すべての物事は様々な原因・環境(縁起)などによって成り立っており「我」(実体)というものは無い

 

 涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)

煩悩の炎の吹き消された世界に至れば静かなやすらぎの境地に至る

 

これらを「三法印」と言います。ここからお釈迦様の教えが始まります。

これに「一切皆苦」を加えて「四法印」とも言います。

すべての現象は「苦」であると考えます。

仏教ではこの世に生まれる事も「苦」であるとします。苦しみの満ちたこの世界に生まれてくる事自体苦であると考えます。

 

四諦(したい)

 苦諦(くたい)

苦についての真理

この世の一切が「苦」であり、「四苦(生老病死)」がその基本である

 集諦(じゅうたい)

原因についての真理

この世の苦には必ず原因がある。それは「執着」や「欲望」である

 滅諦(めつたい)

原因を滅する真理

執着や欲望を断てば「苦」はすべて消滅する

 道諦(どうたい)

方法についての真理

原因(執着や欲望)を断つための「修行法』

 

これらを「四聖諦」(ししょうたい)とも言います。

 

八正道(はっしょうどう)

正見(しょうけん)

(正しく四諦の道理を考える)

正思惟(しょうしゆい)

(正しく四諦の道理を考える)

正語(しょうご)

(正しい言葉を語る)

正業(しょうぎょう)

(正しい行いをする)

正命(しょうめい)

(正しい生活をする)

正精進(しょうしょうじん)

(正しい努力をする)

正念(しょうねん)

(正見という目的を念じ忘れない)

正定(しょうじょう)

(正しく精神を統一して安定させる)

 

以上が昔から言われている仏教の根本的な教えです。お寺の玄関などに飾ってある事もあります。

 

仏教の教えは悟りを開く事、もしくは理想の世界(彼岸 ひがん)に到達する事です。

先祖供養とか親孝行は別に仏教の目的ではありません。

 

まとめ

ここまではほとんどどの仏教の本にも書いてある基本中の基本です。

ここからまた様々なものの何を重視するのかによって宗派が別れます。

 

様々な決まりがありますがイスラム教についてのブログを読まれた方はわかると思いますがこれらの決まりは「具体的」ではありません。どうやってどこまで守ればいいのか分からないので「心の問題」となってしまいます。

 

この後、上座部仏教小乗仏教大乗仏教と大きく別れます。

乗というのは乗り物という意味で大乗というのは自分以外の人々も救える大きな乗り物という意味です。

 

上座部仏教というのは自分が修行して悟りを開くという考え方で逆にいえば修行のできない人は救われないという考え方で、スリランカミャンマー、タイ、カンボジアラオスに広まったのがこれらの仏教です。

 

 

 

その他の難しい教えについてはまた書きたいと思います。

ありがとうございました。