名僧紹介 三蔵法師(玄奘三蔵)について 坊さんのどうでもいい雑学
皆さん突然ですが三蔵法師って知ってますよね!?
白馬に乗ってるあの人、
そう夏目雅子さんの姿でアラフォーには有名ですよね(笑)
この方のモデルは実在の人物で当時鎖国をしていた唐(中国)からインドへお経を求めて旅をされました。
名前は玄奘(げんじょう)で三蔵法師と言うのは仏教の「経・律・論」の三つを修めた僧に与えられる称号です。ですから三蔵法師と言うのは他にもいます。
この玄奘が629年に陸路でインドに向かい645年に沢山のお経を持って唐に帰って来ました。その時の記録が「大唐西域記」として後の西遊記のモデルになりました。
とても優秀な方で有名な「般若心経」や「大般若経」と言う600巻もある長いお経の翻訳者として知られています。
この方が「法相宗(ほっそうしゅう)」という大変難しい学問的な仏教の開祖になっていてこの方の弟子の遣唐使の「道昭」という人物によって日本にもたらされて奈良時代に盛んになりました。現在観光地で人気のある「清水寺」は法相宗のお寺です。
法相宗の教えは非常に難しく、「唯識」という思想を伝えています。
難しいですが重要な教えです。
唯識とは人間は認識したもの以外のものは存在しないというもので「意識・無意識」について学ぶ学問的な思想です。「末那識・阿頼耶識(まなしき・あらやしき)」というのはここから来ています。
まとめ
うちの本堂にも三蔵法師の絵が飾ってあり、最近読んだ笑い飯哲夫さんの本にも三蔵法師が出て来ました。非常に重要な人物です。
今回玄奘三蔵をググったらゲームやアニメのキャラばっかりで驚きました(笑)。
あのお経の本をパラパラとやるやつです(笑)。長いお経なのでなかなか読めません。
おまじないや祈祷の時にやります。これでお経を「読んだ」ことになります。
最後までご覧いただきありがとうございました。